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北海道公衆衛生協会と北海道公衆衛生学会のHPです。

団体の概要


会長あいさつ

活動報告写真             ご あ い さ つ

 
 北海道公衆衛生学会は、1950(昭和25)に第1回学会が開催されて以降、毎年継続して開催されています。この学会運営を実質的に支えてきたのが北海道公衆衛生協会です。その第4代目の会長にこのたび就任いたしました。どうかよろしくお願い申し上げます。

公衆衛生のカバーする領域は極めて広いのが特徴です。すべての年代の人々の健康、安全や安寧に関わる問題や生活環境の課題、保健医療の社会的側面など幅の広い分野をカバーしています。さらに世界的な視点でみれば最近は気候変動など地球環境問題が、人類生存にも関わるグローバルな課題として国連が進める「持続できる発展のゴール(SDGs)」への対応を急いでいるのは御承知の通りです。北海道にも台風が上陸し、豪雨被害が生まれるなど公衆衛生としてもリスクへの備えが必要な事態になっています。

日本ではいまだ医学部の中に公衆衛生学教室が置かれている大学が多く、教室の規模も小さいのですが、欧米諸国では公衆衛生学部あるいは大学院として、医学から独立して数多くの専門教員を擁して存在しています。医学のみならずたとえば看護や歯学、獣医学、あるいは環境衛生、社会科学系の健康教育や経営マネジメント、国際保健など、多くの専門分野と専門職が大学院レベルの教育を必要としているからです。ちょうど世界的に見ますとアメリカのジョンズホプキンス大学およびハーバード大学に公衆衛生大学院ができたのはそれぞれ1916年と17年ですので、ちょうど100年になります。また最近では、タイ、シンガポール、香港、中国、そして韓国、台湾などアジア諸国が近年、優れた特色あるパブリックヘルス教育研究ネットワークを構築しつつあることも意識して見ていく必要があります。

私自身は若いころ、アメリカの大学院や研究上の交流で学んだ世界各国の公衆衛生教育研究のグローバルスタンダードを目標にしながらも地元、北海道で皆様と協力しながら公衆衛生人材育成のための種々の方策を、北海道内のすべての大学と協力しながら押し進めたいと考えております。

 幸い、北海道公衆衛生学会は、自前の学会誌を持っております。国内で地域の公衆衛生雑誌を持ち続けている唯一の地方組織だと思います。学会誌とともに、各界の公衆衛生関係者の情報交換が図れるよう、「北海道の公衆衛生」誌の充実も引き続き北海道公衆衛生協会の大きな仕事になりましょう。皆様のお力添え、ご協力を引き続きどうかよろしくお願いします。


                                    会長  岸   玲 子


北海道公衆衛生協会・学会事務局

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